幼児教育について調べだすと、一番に出てくる言葉が「モンテッソーリ教育」ではないでしょうか?
日本では将棋の藤井4段が幼少期に受けていた教育法として、とても有名になったモンテッソーリ教育。
日本で有名になったのはつい最近のことですが、海外ではこの教育法は既に広く普及されていて、多くの成功者が受けていると言われています。
うちの子にもモンテッソーリ教育取り入れたい!!
こんなに有名企業の創業者が揃って受けてきた教育法ならぜひ自分の子育てにも取り入れたくなっちゃいますよね。
ただ「モンテッソーリ教育」と言う言葉だけ知っていても、本当は何を行うのかわからない!なんて人も多いのではないでしょうか?
実際に私も
と最初は混乱してよくわかっていませんでした。
そこで今回は、
- そもそもモンテッソーリ教育って何?
- ベビーパークとのモンテッソーリ教育の共通点
- ベビーパークとのモンテッソーリ教育の違うところ
について解説していきたいと思います。
- モンテッソーリ教育がよくわからない方
- 幼児教育に興味があるけど何をすれば良いかわからない方
- ベビーパークもモンテッソーリ教育もどっちも取り入れたい方
こんな方はぜひ参考にしてみて下さい。
私がそもそも幼児教室に通ってみようと思ったきっかけは、モンテッソーリ教育の本を本屋で手に取って興味を持ったからでした。
実際に通っていると「ここはモンテと同じだな」って思う部分もたくさんあるので、今はモンテとベビーパークの良いとこどりをしています。
※当記事の文章・画像等は、日本モンテッソーリ教育綜合研究所引用・参考しています。
モンテッソーリ教育って何?
まずは”モンテッソーリ教育って何?”について解説します。
よくモンテ、モンテと言いますが、そもそもモンテッソーリって何?って感じですよね。
ずばりモンテッソーリ教育のモンテッソーリは「人の名前」です。
この方は「マリア・モンテッソーリ博士」。
イタリア初の女性医師であり教育家です。
1907年に『子どもの家』(現在ではモンテッソーリ教育を実践する幼児教育施設をいう)の監督・指導を行うことにななってから一般的に広まりました。
モンテッソーリ教育は
「子どもは大人が助けすぎなくても生まれた時から自分で成長したいという気持ち(自己教育力)を持っていて、大人が上手いこと導いてあげる(環境を整える)とちゃんと成長する」
という考え方に則った教育法です。
【自己教育力の例】
- 最初はよく見えていなかった目が何かをじっとみつめるようになる
- 歩くことを教えなくても、歩こうとする
- 積極的に環境に関わりながら様々な事柄を吸収していったりする
この様な姿は、子ども自身が自立に向かって、成長・発達していこうとする姿のあらわれです。
「敏感期」は乳幼児期に現れる、ある特定の事柄に対する強い感受性のことで、この時期に適切な環境があれば、子どもはいとも簡単にその事柄を吸収するそうです。
STEP1 子どもが興味を持つ時期に適切な環境・道具を与える(興味を持たないことは無理強いしない)
STEP2 子どもが自らやりたいお仕事を選択する(子どもの頃から「自ら選ぶ」と言う癖を付ける)
STEP3 集中して何度も繰り返す
ゴール:達成感を感じ自分を信じ、自信をもてるようになる
モンテッソーリ教育の中で子どもを伸ばすために必要となるのが「教具」です。
【モンテッソーリ教育の教具の考え方】
おもちゃ | 子どもを楽しめることだけを目的としている |
---|---|
教具 | 子どもの成長を援助することを目的としている |
【モンテッソーリ教具のポイント】
- 魅力的(色は赤、青、黄色やパステル。できる限り自然素材)
- 子どものサイズ(1人でぢきる環境を整えるため)
- 繰り返す事ができる(何回も行う事で集中力を高める)
- シンプル(1つの教具に1つの課題。複数詰め込まない)
- 発展性がある(繰り返し行うことでマスターしたら、同じ系統でレベルアップした教具を準備する)
教具の使い方でもモンテッソーリ教育ならではのポイントがあります。
- 教具を使った取り組みを「遊ぶ」ではなく「お仕事」と言う
- 手本を見せる時は利き手側(細かい動きまで見せる事ができる。対面は全ての動きが反対になるので×)
- 手本を見せる時はゆっくり(子どもが視覚で捉えられる速さは大人の8倍スロー)
- 子どもが集中したら姿を消す
モンテッソーリ教育 | ベビーパーク | |
作った人 | マリア・モンテッソーリ | 創業者:中島 真紀 |
歴史 | 100年以上 | 10年ほど |
主な教育法 |
|
|
利用する教材 | 100均などで手作り | 100均などで手作り |
日本モンテッソーリ教育綜合研究所より参考
ベビーパークとのモンテッソーリ教育の共通点
ここでは”ベビーパークとのモンテッソーリ教育の共通点”について解説します。
モンテッソーリ教育の基本を知ったところで気になるのが、ベビーパークとの違いだと思います。
モンテッソーリ教育を受けさせたくてモンテッソーリ園などを調べても、日本ではそんなに多くの学べる場所がないと言うのが現状です。
そんな方には全国で280教室を構えている、ベビーパークがおすすめです。
ベビーパークでは独自の教育メソッドも多数ありますが、モンテッソーリ教育のメソッドも多く取り入れられています。
そこで私なりにベビーパークとモンテッソーリ教育共通点だと思うところをピックアップすると
- 子どもの力を信じて引き出すと言う考え方
- 環境を整えるという考え方
- 子どもの「模倣」する力を利用し日常生活から学ぶ
- ベビーパークで行う授業はモンテッソーリ教育で使われる教具を多数使用している
このような点があります。
子どもの本来の力を信じて引き出すと言う考え方
まずはベビーパークとモンテッソーリ教育の共通点”子どもの本来の力を信じて引き出すと言う考え方”について解説します。
ベビーパークでは体験の時の育児勉強会で「子どもは本来、何でも知りたい、理解したいという強烈な本性を持っています」と教わります。
例えば「ティッシュをどんどん取り出す作業」。
これも親からすると「またいたずらしてる」と思ってしまう困った行動ですが、子供にとっては「引っぱったら何かが出てくる」という探究心からの行動です。
だからこそベビーパークではマザーリングという時間があり
- この時期に何でこんな行動をしてしまうのか
- どのように声かけをしたら良いのか
- 困った行動の対処法
などの正しい知識を親が学ぶ時間があります。
一方で、モンテッソーリ教育では、「敏感期」と言う言葉をよく使います。
言語の敏感期、秩序の敏感期、運動の敏感期など乳幼児期には様々な敏感期があらわれます。
この時期の子どもの行動は、強い衝動を伴って何度も繰り返されるため、大人にとっては単なるいたずらや困ったことに見えるかもしれません。
いつもと違う道を行こうとすると大泣きしたり、ティッシュペーパーを全部出してしまったり、公園の水道で辺りを水浸しにしてしまったり・・・。
敏感期にはどのようなものがあり、どのような形で現れるのかを周りの大人が知っておくことは、子どもの発達をサポートする上で非常に大事なことです。
子どもの行動にそれぞれ重要な意味があることを知ることは、子どもに関わる大人に感動と喜びをも与えてくれます。
日本モンテッソーリ教育綜合研究所より引用
環境を整えるという考え方
次はベビーパークとモンテッソーリ教育の共通点”環境を整えるという考え方”について解説します。
子どもの敏感期に見合った環境を用意するためにさまざまな用具や教具があります。
自発的な活動をうながすため、サイズや素材、数など様々な点で考慮されているものです。
また、状況に応じて手作りする場合もあります。環境を整える際には子どもが自分で活動を選んだり、作業をしたりしやすいように配慮する必要があります。
日本モンテッソーリ教育綜合研究所より引用
ベビーパークにでも「環境を整える」という言葉はよく使われますし、マザーリングでも「環境を整える」について学ぶ機会がありました。
もちろんベビーパークでも成長に見合った自発的な活動をうながすため、サイズや素材、数など様々な点で考慮されています。
その他にもベビーパークでは叱らない育児を推奨していますが、それに関しても「環境を整える」と言うことは関係しています。
ベビーパークでは「ついつい怒ってしまいたくなる事柄が起きるのは、そのような環境を作ってしまっている親の責任」と教えています。
- 子どもが興味があるものを自分で見つけやってみようと思わせる「環境を整える」
- 興味を持たれたら嫌だと思うものは排除する「環境を整える」
どちらに関してもベビーパークでは学ぶ事ができます。
子どもの「模倣」する力を利用し日常生活から学ぶ
次はベビーパークとモンテッソーリ教育の共通点”子どもの「模倣」する力を利用し日常生活から学ぶ”について解説します。
ベビーパークでは子どもの「模倣」する力を上手く日常生活に取り入れる方法も教えてもらえます。
例えば、タオルやプリントを使った時は
など親が子どもに楽しそうなお手本を見せて興味を持つように仕向けたり。
椅子に座って欲しい時は先生が
と声かけをしてくれたり。
本当に些細なことではありますが、その行動を行う時の掛け声などを教えてもらえるので日常生活でとっても役立っています。
外食に行った時も
「おしりと椅子仲良しピッタンコだよ」と言うと腰をおろしてくれるので
など高圧的な言葉を使わなくて済むのもとってもストレスフリーです。
ベビーパークで行う授業はモンテッソーリ教育で使われる教具を多数使用している
次は”ベビーパークで行う授業はモンテッソーリ教育で使われる教具を多数使用している”について解説します。
私はモンテッソーリ教育を取り入れるときには、インスタグラムや本をよく参考にしています。
子どもの才能を伸ばすモンテッソーリ教具100 (単行本) [ 藤崎 達宏 ]
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どちらを見ていても、
と思う場面がよくあります。
基本的にベビーパークは授業中に能力開発をする教室ではなく、あくまで親が生徒で普段の生活に取り入れられる教材や教育法を学ぶ場です。
だからこそ高額な教材を使うこともありませんし、授業中に学んだほとんどの教材は100均で揃える事ができます。
ベビーパークとのモンテッソーリ教育の違うところ
次に”ベビーパークとのモンテッソーリ教育の違うところ”について解説します。
そうなんです。だからこそ私も最初は幼児教室の根底の考え方ってモンテッソーリ教育からきているのかな?と思ってしまったくらい。
ただ通っているとここは違うな!と言う点ももちろんあります。
【ベビーパークに通って気づいたモンテッソーリ教育と異なる点】
- 子どもに教材を選ばせない
- 親は子どもに干渉する
- 集中力の考え方
1つ1つ解説しますね!
子どもに教材を選ばせない
最初のベビーパークとモンテッソーリ教育の異なる点は”子どもに教材を選ばせない”です。
モンテッソーリ教育を調べだすと、このような棚に教具がズラーっと並んでいる写真がよく出てきませんか?
日本モンテッソーリ教育綜合研究所より引用
子どもたちはこのような棚から自分が気になった教具を持ってきて「お仕事」を行います。
これがモンテッソーリ教育のステップ、STEP2です。
STEP1 子どもが興味を持つ時期に適切な環境・道具を与える(興味を持たないことは無理強いしない)
STEP2 子どもが自らやりたいお仕事を選択する(子どもの頃から「自ら選ぶ」と言う癖を付ける)
STEP3 集中して何度も繰り返す
「自らやりたい仕事を選択する」と言うのはすごく大切な事で、大人になっても「やりたい事がわからない」なんて言ってる人がよくいますよね。
子どものうちから自分で選択すると言う練習をしていくのです。
一方、ベビーパークの授業では1回のレッスンで30個以上のアクティビティを行いますが、これは全て先生主導で決まったカリキュラムをこなしていきます。
教材も自分で持ってくるのではなくて、1つ1つ引き出しにしまってあり、先生が配ってくれます。
ベビーパークはあくまで家庭学習で行うアクティビティを学ぶ場所。
おうちでベビーパークの授業を再現する際は、モンテッソーリ教育の棚などを利用すれば同じように「自らやりたいお仕事を選択する」という取り組みはできるようになるはずです。
親はアクティビティの取り組みに干渉する
最初のベビーパークとモンテッソーリ教育の異なる点は”親はアクティビティの取り組みに干渉する”です。
モンテッソーリ教育では、子どもが活動をはじめたら黙って見守るが大前提です。
親は子どもの邪魔をしないように静かに姿を消します。
一方でベビーパークでは、
とアクティビティを1つこなすごとにいっぱい褒めてあげます。
もちろんアクティビティを行なっている時も、
例えばクレヨンを使ったアクティビティなら
などと隣について持ち方を教えてあげたり、一緒にクレヨンを手に取りお絵かきをしたりします。
この点はモンテッソーリ教育とベビーパークの大きな違いだと思いました。
ベビーパークでは幼少期の愛着形成にもとても力を入れています。
だからこそ先生が褒めるということも大切ですが、一番信頼しているママにたくさん褒めてもらうということを毎回のレッスンで必ず行います。
集中力の考え方
次のベビーパークとモンテッソーリ教育の異なる点は”集中力の考え方”です。
モンテッソーリ教育では、集中して同じことを繰り返す状態を「集中現象」と呼んでいます。
子どもが集中して「お仕事」に取り組んでいればそれが例え30分だって1時間だって続けさせるのです。
その理由は、目と手が連動して動き、何回も同じ活動をしている時に子どもの脳神経細胞は最も活性化していると考えているからです。
ただ、ベビーパークでは「集中力」の考え方には違う視点を持っていて、
- 3歳までの子供は脳が急速に発達していているので、大人よりも情報処理能力が高い
- 子どもの2秒は、大人の30秒と言っても過言ではない
と言っています。
このように集中力の考え方に関してもモンテッソーリ教育とベビーパークでは違う考え方を持っています。
まとめ
今回は”ベビーパーク(幼児教室)とモンテッソーリ教育って何が違うの?”について
- そもそもモンテッソーリ教育って何?
- ベビーパークとのモンテッソーリ教育の共通点
- ベビーパークとのモンテッソーリ教育の違うところ
この内容で解説しました。
モンテッソーリ教育はマリア・モンテッソーリ博士が100年以上前に考案した教育法です。
モンテッソーリ教育の根本は「子どもは大人が助けすぎなくても生まれた時から自分で成長したいという気持ちを持っていて、大人が上手いこと導いてあげるとちゃんと成長する」という考え方からできています。
モンテッソーリ教育を受けさせたいと思っても日本ではまだ通える施設が多くありません。
ベビーパークでは独自の教育メソッドも多数ありますが、モンテッソーリ教育のメソッドも多く取り入れられています。
【ベビーパークとモンテッソーリ教育共通点】
- 子どもの力を信じて引き出すと言う考え方
- 環境を整えるという考え方
- 子どもの「模倣」する力を利用し日常生活から学ぶ
- ベビーパークで行う授業はモンテッソーリ教育で使われる教具を多数使用
実際に通っていると似ているところが多いと感じるモンテッソーリ教育とベビーパークですが、ここは違うというところもあります。
【ベビーパークに通って気づいたモンテッソーリ教育と異なる点】
- 子どもに教材を選ばせない
- 親は子どもに干渉する
- 集中力の考え方
まとめるとこのような内容でした。
モンテッソーリ教育は、子どもの自己肯定感も養えますし、歴史もあってとても素晴らしい教育法です。
しかし、実際に学びたいと思ってもなかなか学ぶ施設が近くにないなどの問題点もあります。
実際に モンテッソーリ教育を取り入れている方も教室に通っている訳ではなく、本やSNSで情報収集しているような印象です。
もちろん本屋SNSで学べることも多いですが、実際に教室に通って見るとわかることもたくさんあります。
子どもの脳は3歳までに80%出来上がると言われてしまうと
と思う親御さんは多いはず。
そんな方はぜひベビーパークの体験にも行ってみて下さい。
ベビーパークの体験は2本だてになっていて
- 育児勉強会
- 実際のレッスンに参加
を無料で受けることができます。
ベビーパークの体験は丸々1回分のリアルレッスンを受けられるのが特徴です。
体験に参加するだけでも30個以上のアクティビティを学ぶ事ができるので、おうちでモンテッソーリ教育を取り入れたい方にとっても勉強になるはずですよ!